【外壁屋根塗装の訪問販売営業】悪質業者の見分け方と対処方法|トラブルを防ぐチェックポイント
外壁塗装や屋根塗装を「訪問販売」ですすめられた経験はありませんか?突然やってきた業者が「今だけ安くします!」と強調する場合、危険な可能性があります。もちろん、すべての訪問業者が悪徳業者というわけではありませんが、全国的に問題となっているのも事実です。
外壁塗装や屋根工事は、住宅のメンテナンスやリフォームにおいてとても重要な工事です。とはいえ、「突然営業に来た塗装会社に契約を迫られた」「施工後に雨漏りが発生した」「思っていた内容と違った」といった消費者トラブルは後を絶ちません。
このコラムでは、訪問販売に関する外壁塗装の実態と危険性、悪質業者の特徴と見分け方、そして信頼できる塗装業者の選び方まで、実際の事例とともにご紹介します。初めて塗装工事を検討される方も、このコラムを読むことで安心して対応できる知識を身につけていただけます。
「今日契約すれば費用を大幅に割引」「今すぐ塗らないと雨漏りします」などのトークには注意。お客様が冷静な判断を失えば、失敗のリスクが大きくなります。先日も「屋根点検を装った訪問販売」について日経新聞の記事があり、関連情報が掲載されていました。
住宅に住んで10年を超えると、塗装の劣化や剥がれ、チョーキングといった症状が現れ始めます。そのタイミングを狙って、業者が訪問してきます。
「今すぐ補修しないと大変なことになります」と不安を煽り、即日契約を迫るケースも少なくありません。
こうしたトラブルを未然に防ぐためには、塗装に関する正しい知識を持ち、冷静に判断する力を身につけることが大切です。見積もりを取る際には、業者の過去の施工実績を確認し、保証制度や提案内容をしっかり比較しましょう。焦って契約するのではなく、複数会社から見積もりを取り比較検討したうえで信頼できる業者を選ぶことが、不要なトラブルや高額請求を防ぐ最善の方法です。
【本当に必要な工事か見極めるチェックポイント】
まずは無料診断・点検を依頼し、不具合の状況を目で確認できるようにしてもらいましょう。信頼できる会社は「わかりやすい提案と説明」をしてくれます。逆に、口頭だけで説明し、具体的な補修内容や保証内容を明かさない業者は要注意です。外壁塗装の訪問営業の動きは、特に築10年以上の建物で発生しやすくなっています。こうした訪問販売の背景には、不具合箇所を指摘し、契約を急がせて不安を煽る営業手法があります。
【本日契約なら割引します」に惑わされない】
訪問販売の営業マンがよく使うトークに、以下のようなものがあります。
・「今日契約していただければ50万円割引します」
・「足場代も無料にします」
・「今だけ!モニター価格でご提供!」
これらは、一見お得に感じますが、実際には本来より高額な見積もりから値引きをしている場合があります。また、足場は多くの会社が外注しており、無料になるのは不自然です。こうした営業手法には冷静に対応しましょう。
【本当に必要な工事なのか見極めるポイント】
劣化の状況を言葉だけで説明して不具合箇所の写真も見せないで提示される見積もりには注意が必要です。まずは無料診断を受け、不具合のある箇所について写真などで状況を説明してもらいましょう。そのうえで、不具合箇所の是正方法や必要な施工内容、使用する塗料の種類、保証範囲、定期点検についても、具体的に説明してもらうことが大切です。
※定期点検は“必要であれば”ではなく、“必ず”実施してもらいましょう。定期的な点検を受けることで、早期の不具合発見や補修が可能になり、住宅を長持ちさせることに繋がります。訪問販売の会社の多くは定期点検をやりません!
不要な工事で大切なお金を失わないためには、契約前に「なぜその工事が必要なのか」について納得のいく説明を受けることが肝心です。
【しつこい訪問営業への対策】
「訪問販売を玄関に出ずに、インターホン越しで対応する」ための、はっきり断る表現方法を以下にご提案します。ポイントは、相手に期待を持たせないこと、曖昧にしないこと、短く済ませることです。
【インターホン越しでの断り方】
① シンプル&明確に断る
「結構です。必要ありませんので、お引き取りください。」
② 話を遮って終わらせる
「すみません、営業の方とはお話しませんので失礼します。」
③ 名刺も資料も断る
「名刺も資料も受け取りません。ご案内不要です。」
④ 今後の訪問も断る
「申し訳ありませんが、今後のご訪問もご遠慮ください。」
⑤ 個人情報・名乗らないための対応
「どちら様ですか?(→営業とわかったら)営業のご案内は全てお断りしています。」
⑥ 防犯意識を強めに
「どんな内容でも営業は受けません。録音していますので、失礼します。」
【やってはいけないNG対応】
「ちょっとだけなら…」→話を続けると相手のペースに。
「また今度お願いします」→期待を持たせて再訪問の口実に。
「検討します」→情報を取りに来るきっかけを与えます。
特に、高齢者だけのご家庭や一人暮らしの方は狙われやすいため、周囲の方も情報共有しておくと安心です。
少しでも不安がある場合には、急いで契約せず、冷静に複数の業者と比較しましょう。警察や消費生活センターへの相談も検討してください。
宗像市の消費生活センターはこちらJR赤間駅北口前の交番の横です。
https://munakata-shousen.net/
【塗装工事はクーリングオフの対象です】
塗装工事は契約後でもクーリングオフの対象となります。
・契約書を受け取った日を含めて8日以内
・土日・祝日も含めてカウントします
・書面が不備(契約日や販売者情報が未記載)の場合は、期間のカウントが始まりません(=無期限になることも)
クーリングオフの方法
・はがき・書面で通知する(配達記録や内容証明郵便がおすすめ)
・書き方には以下を明記します:
・契約を取り消したい旨(「契約を解除します」など)
・契約日と業者名
・自分の住所・氏名
控えは必ず保管してください!
注意すべきポイント
・契約書を受け取っていない、または記載に不備がある場合は、8日間を過ぎてもクーリングオフ可能なケースがあります。
・業者がクーリングオフ制度を説明していなかった場合も、有効期限が延びることがあります。
・国民生活センターや消費生活センターに相談すると、具体的な対応方法も教えてくれます(無料です)。
【信頼できる塗装業者の特徴とは?】
信頼できる業者は、基本的に現地調査を丁寧に行い、施工内容や塗料の色、使用する塗料の使用缶数を明示した適切な見積書を提出します。専門的な知識を持つ施工管理技士や一級塗装技能士が在籍している会社は、工事の工程の説明も丁寧で、自宅の立地や環境に合わせた施工を提案してくれます。
加えて、所在地がはっきりしている会社、ショールームや店舗を持っている会社は、信頼度が高い傾向にあります。実際にスタッフに会って相談できる場があるのは安心ですね。他には以下の内容を確認しましょう。
・見積書は使用する塗料の缶数と施工費が別に表記してある
・見積書にある屋根・外壁の㎡数はCAD(コンピューター)で算出している
・施工の手順を詳しく説明
・地域密着型で、地元に事務所やショールームを持ち、施工棟数が豊富にある
・定期的なアフター点検や保証制度がある
・国家資格を持つ施工管理者がいる(施工管理技士)
・国家資格の一級塗装技能士が在籍
また、建設業許可を取得しているかどうかも判断材料の一つです。
公共工事では必須のこの許可は、経営や技術力が一定以上であることの証明になります。インターネットで簡単に検索できますので、契約前に確認しておくことをおすすめします。また訪問販売会社の多くは建設業許可を取得してません。受注金額500万円以下の工事では建設業許可は必要ありません。しかし、建設業許可は公共工事では必ず必要になります。公共機関での審査が必要で経営審査事項は公表されており、インターネットで確認ができます。
他にもホームページも有益な情報源です。ホームページをチェックすれば、業者のアピールポイントや、大事にしていることなど一目でわかります。また施工実績やお客様の声、ブログ、コラムのコンテンツからも、業者の特徴などが垣間見れるはずです。口コミサイトは実際に塗装工事を経験した人の口コミからは、参考になる情報が豊富に入手できます。数ある塗装業者の中から、その業者を選んだ理由や、工事内容にについての情報、最終的な総合評価など、塗装業者を探している人にとって知りたい情報がギュッと詰まってる口コミサイトも参考になります。こうした会社は、地域の信頼を大切にしながら仕事をしているため、対応や施工も丁寧である場合が多いです。※訪問販売業者はホームページで比較されるのを嫌います。
※インターネットの業者探しも注意が必要です。
インターネットを使って塗装業者を探していると、塗装業者を検索できるサイトや一括見積サイトなど、業者選びをサポートするサイトに行き当たることも多くあります。こうしたサイトは、とてもわかりやすく情報が整理されてて「人気ナンバー1」「オススメ」など業者選び判断材料となる言葉が書いてあり、ついつい鵜呑みにしてしまいそうになります。記載されてる情報が全て正しいとは限りません。そもそも、そのサイトを運営してるのは公共性のある機関や団体でしょうか。実際のとこは、多くのサイトが営利目的として運営されており、サイトを運営する会社は塗装工事を検討している消費者うぃ塗装業者に紹介することで紹介手数料を得ています。得られる情報はあくまで「参考になる情報の一つ」であることを把握しておくことが重要です。
近隣の方や知人からの口コミも役に立ちます。情報の出所が明らかなため、より信頼できる情報が入手できます。周りに塗装工事をした近隣の方や知人がいる場合は、ぜひお話を聞いてみましょう。
チラシや新聞広告、地元の情報誌も有効です。地元に根付いた営業活動をしてる塗装業者の情報を得るなら、チラシや新聞広告、地元情報誌の広告もお勧めです。いざ塗装をしようと思い立ったら、こまめにチラシや新聞広告、地元情報誌もチェックしておきましょう。気になった業者情報をストックしておけば、業者を探す際に役立つだけでなく「見積額の妥当性を知りたい」など、塗装工事の内容等を検討する際にも、参考情報の一つになるはずです。
【資格を取得してるか】
訪問販売を行っている業者の多くは、施工管理者が在籍していないケースがあります。塗装工事では、現場の品質を保つために「施工管理技士」という国家資格を持った担当者による管理が欠かせません。中間検査や完了検査をきちんと行っている会社かどうかも、信頼性を見極める大きな判断材料になります。
また、塗装職人にも国家資格の一級塗装技能士という資格があります。この資格を取得してる職人さんが多数在籍してると安心して施工を任せられますね!
【よくあるQ&A】
Q1. 訪問販売で「今だけ割引」と言われたのですが、本当にお得なんでしょうか?
A. 一見お得に見える「今だけ」「今日だけの特別価格」は、実際には元の価格設定が高めにされていることもあります。本当に適正な価格かどうかを判断するには、複数社から見積もりを取り比較することが大切です。
Q2. うちにも突然業者が来て「今すぐ塗らないと雨漏りする」と言われました。すぐ契約した方がいいですか?
A. すぐの契約はNGです。不安をあおるような言い方をする業者には注意が必要です。まずは第三者の専門家に診断を依頼し、写真や報告書で客観的な状態を確認してから判断しましょう。
Q3. クーリングオフって本当に使えるんですか?使えない場合もあるの?
A. はい、クーリングオフ制度は訪問販売などで契約した場合に利用できます。契約書を受け取ってから8日以内なら有効ですし、契約書に不備がある場合は期間に関係なく無効を主張できるケースもあります。
Q4. 訪問販売の人をどう断ればいいですか?しつこくされて困ってます…
A. はっきりと短く断るのがポイントです。
例:「結構です。必要ありませんのでお引き取りください。」
インターホン越しで話すことで、安全性も確保できます。「資料も名刺も受け取りません」と言うのも効果的です。
Q5. 信頼できる塗装業者は、どこで見分ければいいの?
A. 以下のようなポイントをチェックしましょう:
施工実績があるか
国家資格者(一級塗装技能士・施工管理技士)がいるか
保証内容やアフターサービスがあるか
所在地・連絡先が明確か
ホームページや口コミが確認できるか
実際に訪問販売をしていない業者の方が、事前に調査・説明が丁寧な場合が多いです。
【まとめ】
外壁塗装の訪問販売に冷静に対応しましょう。突然の訪問に流されず、契約前にしっかり比較検討しましょう。
・見積もり内容、工事内容、価格の根拠を確認
・必要があれば、消費生活センターや専門家に相談
・契約後でもクーリングオフの対象となります。
外壁塗装の訪問販売業者の中には、しっかりとした施工を行う良心的な業者もいます。
ただし、選び方を間違えると大きなトラブルや費用の無駄に繋がります。
※弊社でもご相談だけでもお受けしております。不安がある時はお気軽にご相談ください。
塗装工事はけして安い買い物ではありません。あなたとご家族の大切な住まいを守るためにも、情報収集・判断力・そして「断る勇気」を持ちましょう。
この記事を書いたスタッフ

































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2025/07/19(土)
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2025/07/19(土)
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2025/07/19(土)
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2025/07/20(日)
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2025/07/20(日)
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2025/08/09(土)
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宗像市、福津市、古賀市、鞍手町、直方市
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